こんにちはコウです。
今回は開業届について記載していきます。
開業届とは？
個人事業主になると、事業から生じた利益に対しては所得税が課されます。事業規模が大きい場合は個人事業税や消費税も納税しなければなりません。税金の種類によって納付先が異なります。
開業届を出す事により、本業副業関係なく個人事業主として扱われます。開業した日より一か月以内に最寄りの税務署に提出する必要があります。
開業届提出のメリット
本業との損益通算ができるので、副業が赤字になった場合は本業の収入と通算して税金の還付が受けられます。また、開業時に青色申告の申請も同時に行っておく事で青色申告で65万の特別控除を受けられます。事業所得から65万の控除がうけられるのでメリットは大きいと思います。
損金申告用申込書の提出が必要ですが、赤字は3年まで繰り越す事ができます。今年の事業収益が黒字でも、昨年の収益が赤字なら通算する事ができます。もし、家族などに給与を支払っている場合は専従者給与を経費計上する事ができます。
事業用の口座はお金の流れをはっきりさせる為にも、個人口座と分けて管理する事をオススメします。
事業用の口座を開設する場合は屋号で銀行口座を開設する事もできます。
開業届提出のデメリット
万が一ですが、本業を辞めた場合に失業保険の給付要件（開業している場合は失業状態とみなされない可能性があります。）を満たさない場合があって、失業保険がもらえない可能性があります。また、社会保険で配偶者の扶養に入っている場合、年収の上限内であっても扶養が外される場合があります。（加入している健康保険組合によるので確認が必要です。）
開業届の有無に関係なく、年間の利益が20万円を超えると確定申告が必要になります。すぐに開業届を提出して個人事業主になる必要はありませんので、所得が増えてきてからメリットと比較して検討しても良いと思います。副業の売り上げが20万円を超えるまでは「雑所得」として申告する事もできます。（インボイス制度が開始されると、せどりの収入は雑所得は使用できなくなり、事業所得となります）
本格的にせどりをされるのであれば、年間利益は20万円をすぐに超えるので、早めに届を出した方が良いですね。
開業届を出すと【副業している事が会社にばれる】とたまに目にしますが、開業届をしたから本業の勤務先にばれるわけではありません。また【マイナンバーの導入】によりばれやすくなったとよく言われていますが、こちらもあまり関係はありません。本業に連絡がいくケースで一番多いのが、住民税によるものです。通常は副業で20万円を超えなければ確定申告の必要はありませんが、住民税は納税する必要があります。何も手続きをしないと住民税は「本業＋副業」の所得で計算されます。これにより同僚の住民税額と乖離が生れ、勤務先の経理担当者が不審に思い、報告されて知られる可能性があります。
対策としては確定申告の際に【住民税・事業税に関する事項】で【自分で納付】を選択する事で回避できます。（僕は開業して４年になりますが、本業で指摘を受けた事は1度もありません）
それでも不安な方は市区町村の窓口に納付書を自宅へ送ってもらうよう連絡しておきましょう。
開業届の作成と提出
書類作成と聞くと、難しくて面倒くさいと思われる方も多いと思いますが、実際は開業届のフォーマットがあるので入力するだけです。サイト上で必要項目を入力すると自動的に書類が作成できるサイトもあります。無料で簡単に使え、同時に青色申告の申請書も作成できるので下記サイトを1例として載せておきますね。
free：https://www.freee.co.jp/kaigyou/
開業届の作成が完了したら、下記の提出に必要なものを持参して、最寄りの税務署へ提出するだけです。
提出に必要なもの
開業届2部（提出分と控え分）
身分証明書
青色申告の申請書（提出分と控え分） ＊確定申告を青色申告で行う場合
届出住所の管轄する税務署へ持参して完了です。（郵送でも提出可能）
（郵送する場合は切手を貼った返信用封筒も同封する）
提出に行っても、受付印をもらうだけなのですぐに済みます。
受付印の押された控えをもらえば個人事業主として開業です。
最後に・・・
開業届を出すメリットは上で記載した他にもあります。
それは給付金や補助金・助成金なども利用できるようになります。（制度の対象が法人・個人事業主のため）また、銀行等での融資も受けれるようになります。ただし、開業したら初年度は少しでも良いので必ず黒字決算になるように努力しましょう。なぜなら、初年度から赤字だと融資を受ける事が難しくなるからです。
まぁ、融資など受けなくても、僕ぐらいの収益は上げる事ができるので、必要性を考えて融資を検討しましょう。（補助金・融資は借金なので返済する必要があります。）
開業して個人事業主になるという事は経営者になるという事です。副業だからとかは関係ありません。
経営者として将来のビジョンと事業計画を立て、経営資金を管理して黒字経営を目指して下さい。
安易に考えていると黒字倒産（利益はでているが、支払い資金が手元に無い状態）してしまいますので・・・
それでは・・・
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